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|text=おぅよう来たな！ この交換所にお前の欲望を満たすモンは……って、イケてるおっちゃんがおるやんか！ せやけど指名料は高つくでぇ？ ぐひひっ。;そのキスマークは欲望の枷を取り除く。 美味いモン、仲間と安全な場所、そんなありふれた依存が膨らみ、やがておっちゃんの――欲望の奴隷に堕ちるんやで。;故郷じゃおっちゃんを呼んだヤツを堕として、対価に身体パクって束の間の自由を得る。それの繰り返し。せやから東京でホスト業知って、ビビッと来たんよな！;なぁ、元気出してや。ベイビーちゃんこれ好きやろ？ ……そんな気分やない？ ほんならしゃあないな。一噛みでおっちゃん以外考えられんようにしたるわ。;おっちゃんも他人を食いモンにせんと生きていけん。もちろんベイビーちゃんは別やけどな？ ほらケーキ買うてきたんや、一緒に食べるやろ～？;このちんまい箱、携帯端末に広がる電子の海は、香ばしい悪徳や害意の匂いに満ちててたまらんなぁ。あの犬っコロがヨダレ垂らして気に入るわけや。;おう、どうした？ なんやいけない匂いがするやと？ ぐひひっ、そいつは隠しきれない悪の匂い、胸一杯吸い込んでお前もおっちゃん色に染まるんやで！;おっちゃんはな～快楽や欲望に弱いヤツがだーいすきや。せやけどバロンのヤツはまったく隙が無うて可愛げあらへん。見せる弱さがないっちゅーのはどないな気持ちなんやろな。;ベイビーちゃんにはしっかりツバつけとかんとな。ほら痛ない、痛な～い。ほんの甘噛みやから。段々あつーなって、ぽわ～んってなってきたやろ？;下僕め、ようやく顔を見せたか。余を待たせるとは不遜！ まったく……何から何まで面白い奴よ……許してやるが故そこに座れ、この夏もNo.１になる男の傍らになァッ？;海水浴、夏祭、貴様の夏の楽しみと言えばなんだ？ 言っておくが、道化の機嫌を取ろうと言う訳ではないぞ！ 機嫌を取るのは貴様の役目だ、分かっておろうなァ！？;マイクを持ていっ！ 余を讃えるコールを共に叫べェ！ そして余が歌声に聞き惚れよ、あまりのカッコ良さに痺れ、むせび恍惚となるを許す！ ウ～ラ～！？♪;言葉とは刃に等しき力、よ～く知っておるとも。己と他者を切り分けるのがその真髄であるが故に、な。だが今は不要、ただ余の腕に抱かれ心労を忘れるがいいッ！;別れの詩を歌う者がいれば、余はそれを強引に抱き止めよう。いや、その口を塞いでしまうのがてっとり早いか。フハハッ、良からぬ詩を囀るのはこ～の～口かぁーッ！;貴様に悪魔の烙印を押した法の力。それを自らの武器とすべく、律法それ自体を学ぶとは大した道化よ。貴様の牙がいけ好かぬ奴らの喉首に届くか楽しみだなァッ！;うっ……貴様、何か余の精神に細工をしただろう？ でなければこうして下郎と睦み合うのが心地よいなどと考えたりするものかッ……ううっ、余の常識が壊れるぅ！？;あのバロンの舞を見ていると昔の誰かを思い出す。道化でありながら余に従わず、しかし何とも楽しそうな……立て、共に踊り歌おうぞ、我が道化にして我が詩人よ。;真夏のビーチに夜が戦場のホスト、型破りなればこそ面白い。貴様の接客にも、くだらん常識など不要だろう？ ただ余は命ずるだけだ、貴様の心を余に寄越せ……！;当店No.１の席へようこそお越しくださいました！ 貴方の渇きを私めが、満たして差し上げたく。火照る身体に、冷たいボトルはいかがでしょうか。;尻尾まくら……！？ いえ、今の私は完璧なエリートホストで御座いますから、もちろんよろしいですとも……お、おのれ屈辱……え、気持ち良い？ そ、そうですか。;ほほうビーチテニスですか、勿論お付き合い致します。手加減不要……つまり合意の上でマウントを取ってよいと！ 悪魔の前では慎重に言葉をお選びくださいね？;おのれおのれ、貴方を愚弄した下劣極まる輩はどこにッ！ このバエルが代理人として法的手続きを取りましょう。代償を払わせる時のことを思うとゾクゾク致しますねえ？;ホストの営業後、私とお台場を見て回りませんか。何、構わないが見返りが欲しい？ まったく打算的なことを。誰です？ 貴方に悪影響を与えているのは……え、私！？;偉大なる「世界代行者」ペルーン様にご挨拶申し上げます。今回、１番になるのはこの私、貴方では御座いません……どんな法の抜け道を使ってでも……ご承知おきあれ、フフ。;欲望に濡れたその目その手……悪魔的に最高で御座います。ところで法廷に立たれる覚悟はおありですよね。……フッ、冗談ですよ。ですが……尻尾は丁寧に扱ってくださいませね？;善なるバロン様は夏の陽差しより輝かしく、大変眩しゅう御座います。ですがホストは人を誘惑し堕とす悪魔のステージなのだと、早く教えて差し上げねばねぇ？;私は悪魔的な美学をそれはそれは大事にしておりまして、つまりイゴーロナク様の語るそれと同列に語られるのは些か心外です。再犯加重、次は御座いませんよ？;ようこそキティ、特等席へさぁどうぞ、だ！ オレは……そうだな、君の膝の上に行っても良いかい？ 懐いた猫みたいにごろにゃーんって甘えたいんだ。;今からのショウで君のこと、アゲてアゲまくってやるよ。夏の太陽より熱く、焦らして焦らして、んでもって最高のトランス状態ってヤツを思い出にしてあげるから！;客の視線や息遣い、場が出来上がってるかどうかとか読むのは結構得意なのさ、これで食ってるプロだしな！ ヘヘ、君さっきすげーアガってくれてたろ、サンキュ～！;サルタヒコ、君は折角良いホスピタリティしてんだからもっとお客さんにそこをアピールしてこうぜ！ ……まったく照れ屋さんだね。でもそれも君のいい所かな？;お客様に夢を見せて、その対価にチップをもらう。ようはショウやホテリエでやってることと一緒だろ？ 任せとけって、ホスピタリティには自信アリだぜー！;消費され尽くしたいオレだから、欲望ってヤツを加速させて消費させまくるあいつの力と相性いいと思うんだよなあ？ いや、もしかして相性良すぎでダメなヤツか、コレ！;へっ、ほらほらぁッ、遠慮しなくていいって？ いつだって、君に満足してもらいたいオレなんだ。もっとグイグイ行こうぜ……はいドリンク注文頂きましたー！;悪魔に自分を差し出せば欲望を叶えてもらえるんだって？ ……バエル、お前ってさいっこーうなヤツなんだな！ オレと契約してオレのステージをもっとアゲてくれよーっ！;えっ、夏の装いも似合ってるって～？ イェーイどうも！ バックビューにはちょっと自信があったりして……。オレのトゥワークダンス、良かったら見てってみるかい？;いらっしゃい、ノンアルの泡１本入りやーす！ 俺も１杯、もらっていいかい？ ありがとーっそんじゃ、あひるちゃんのホットな夏に乾杯ーっ！;もうすぐ泡パーティータイム、一緒に参加しねぇかっ。一面アワアワ、まるで雲の上みたいなんだぜ？ ……ウチの銭湯でもこのイベントやったら盛り上がるかね。;おいおいどうしたサルタヒコ、背中を磨く仕事なんて普段、バイト先でいつも慣れてんだろうがよぉっ！ よし！ そ、そんじゃサンオイル塗っていきやすぜぇ～？;「今日は帰さねーぜ、このお台場の海はあひるちゃんたちが羽を休める場所なんだから」。……イゴーロナクが用意したこの恥ずい台詞……本当に言わなきゃダメかぁ？;泡も影も壊れやすく儚い、だけどその夢のような一時でお客様を心ゆくまで楽しませる。それがこの俺、バブリーホスト、サルタヒコの矜持ってやつよぉ！;穢れは忌む物、だから禊ってのが要る……けどバエルは、それさえも自分だっていう独特なプライドを持ってる。同じような人を知ってるからかほっとけねえんだよな？;うひゃっ、びびった！ ヘヘッ、こっちもお返しだっ。泡パーティって楽しいよなぁ？ ……ってうおおっやめっ、滑るっ……わ、悪ぃ、押し倒しちまったぁ！？;へぇ～、ペルーンも詩が好きなのか。俺のとこのお偉い様がたも、和歌で気持ちを伝えたりしてたっけな？ 俺も挑戦してみっか……えっ、似合わねえとかひでぇよ！;あひるちゃんから泡ジュースいただきましたーっ。コールと、特別にバブルシャワーで乾杯だぁーっ！ 浮世の悩みを洗い流して、今日は楽しんでくれよな？ | |||
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