From Tokyo Afterschool Summoners
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Background: 暗転
Background: Field
SFX:
<size=40>ワンッダースモーゲルッ!</size>
|
Music:
ええいっ、なんじゃその顔はぁっ!
シャキッとせんかPlayerっ!
|
まったく、このアシガラ様じきじきに
相撲の稽古をつけてやろうっちゅうんじゃぞ。
|
それこそテンションアゲアゲで!
こう、ワーッと盛り上げるもんじゃろが?
|
ちなみに、さっきの掛け声は、
あのザオウとかいう山男のを参考にしたんじゃ。
|
ワシら相撲取りも、流行っちゅーか、
ナウなセンスって奴を取り入れていかんとな!
|
まあ、立ち話もなんじゃし、
そろそろ柔軟体操でもやっていこうかい。
|
ええか、ワシのやる動きを真似して、
一緒にやってみるんじゃ。
|
座り込み、足を広げると、
アシガラは上半身をぺたりと前に倒す。
|
肉厚な腹のせいで完全にとは行かないが、
体は見事に二つ折りの姿勢になった。
|
ほれ、ボーっと見とらんで、
足を開いて、体を倒さんかい!
|
すみません、体が硬くて無理です
|
やれやれ、だらしないのう。
ほれ、後ろからゆっくり押してやるけぇの。
|
SFX:
まだ一センチも押しとらんじゃろが!
ほれ、もう少し……ええい、わめくなや!
|
SFX:
まったく、何でざまじゃ。
運動不足にもほどがあるわい……。
|
その後も、熱心にアシガラは
体を曲げ伸ばしして、丁寧にストレッチを続ける
|
相撲取りの稽古は
立ちあいやテッポウ、すり足ばかりじゃねえ。
|
むしろ関節を柔らかくする運動を、
熱心にやるもんじゃ。
|
体が柔らかければ、怪我もしにくくなる。
相手の変化にも対応しやすくなるしの。
|
その辺、野球やサッカーの連中より、
体操選手に近いかもしれんのぅ。
|
|
こんな感じでいいですか?
|
おうおう、なかなか筋がええのう。
柔軟のときは、息を吐きながらするとええぞ。
|
それが終わったら、
片手で足のつま先をつかむ動きじゃ。
|
その後も、熱心にアシガラは
体を曲げ伸ばしして、丁寧にストレッチを続ける
|
相撲取りの稽古は
立ちあいやテッポウ、すり足ばかりじゃねえ。
|
むしろ関節を柔らかくする運動を、
熱心にやるもんじゃ。
|
体が柔らかければ、怪我もしにくくなる。
相手の変化にも対応しやすくなるしの。
|
その辺、野球やサッカーの連中より、
体操選手に近いかもしれんのぅ。
|
|
ほら見て、足の指で鼻もつまめるよ
|
ううむ、柔軟に関しては
ワシの出る幕がないのぅ……。
|
その後も、熱心にアシガラは
体を曲げ伸ばしして、丁寧にストレッチを続ける
|
相撲取りの稽古は
立ちあいやテッポウ、すり足ばかりじゃねえ。
|
むしろ関節を柔らかくする運動を、
熱心にやるもんじゃ。
|
体が柔らかければ、怪我もしにくくなる。
相手の変化にも対応しやすくなるしの。
|
その辺、野球やサッカーの連中より、
体操選手に近いかもしれんのぅ。
|
|
おうおう、なかなか筋がええのう。
柔軟のときは、息を吐きながらするとええぞ。
|
それが終わったら、
片手で足のつま先をつかむ動きじゃ。
|
その後も、熱心にアシガラは
体を曲げ伸ばしして、丁寧にストレッチを続ける
|
相撲取りの稽古は
立ちあいやテッポウ、すり足ばかりじゃねえ。
|
むしろ関節を柔らかくする運動を、
熱心にやるもんじゃ。
|
体が柔らかければ、怪我もしにくくなる。
相手の変化にも対応しやすくなるしの。
|
その辺、野球やサッカーの連中より、
体操選手に近いかもしれんのぅ。
|
あいつらは、それぞれ部活の練習試合で
出かけとるわい。
|
会場がバラバラでのぉ、
片方だけ応援するのも不公平じゃけぇ。
|
そこで、暇そうにしているおんしを
呼んだっちゅうワケじゃ!
|
な、なんじゃ!
なんでそういう意地悪なことを言うんじゃ!
|
そ、それに、ワシが寂しかったからとか、
そういう理由だけじゃなく……。
|
え、ええい、もうええわい!
ほれ次はランニングじゃ! 河原まで走るぞ!
|
SFX:
SFX:
SFX:
Background: 河川敷
Music:
思いもよらない速度で、
アシガラは河原までの道を走っていた。
|
それでも、息ひとつ切らさないのは、
日々の練習の賜物だろうか。
|
がははは!
どうじゃ、たまにはこういうのもええじゃろが!
|
なんじゃい、もうへばったんか?
だらしがないのぅ。
|
そんなんで大丈夫なんか。
……お前んとこの、その、ギルドっちゅうのは。
|
なんじゃい、その顔は。
そのぐらいワシだって知っとるわ。
|
バーゲストさんからも、
いくらか話は聞いとるしな。
|
世間にうといワシの耳にも入るくらいじゃ。
……色々、苦労してるんじゃねえか?
|
Music:
……ぬ、ぬうううううううっ!
ムカッと来たわいっ!
|
それとも、ワシじゃ頼りにならんとでも
言うつもりかぁ!
|
どうにも虫の居所が悪いのか、
アシガラの顔は不機嫌で真っ赤になってしまう。
|
ええい、稽古じゃ稽古!
こういうときは、話しても無駄じゃあっ!
|
少しでも気を抜いたらぶっ飛ばすけぇの!
覚悟したれよ!
|
Background: 暗転
Music:
Background: 河川敷
ど……どうじゃい!
ワシの一撃、ちゃんと響いたか!
|
それとも、これでもまだ足りんのか!
もう一番やるか!?
|
ワ、ワシはいつもどおりじゃ!
別に変なとこなんぞ……。
|
Music:
その、なんじゃ。
おんしがな……おんしのことが心配だったんじゃ。
|
ガラの悪い連中に絡まれたとか。
ピストルで撃たれたとも聞いたけぇのぉ。
|
神宿学園の辺りは、
東京でもかなり安全だと聞いとったんじゃがなぁ。
|
それで、ワシぁ……いてもたっても
いられなくなって、おんしを呼び出したんじゃい。
|
やっぱりアシガラ先輩は優しいな
|
ア、アホウ!
このぐらいのことで優しいとか言うなや!
|
かわいい後輩のピンチなんじゃ、
心配くらい、いっくらでもするわい!
|
おんしは、ワシをおいて、
どこかに行ったりせんでくれよな?
|
|
護身のために稽古を付けてくれたんですか?
|
おんしはちぃっと、
頼りないところがあるけぇのぉ。
|
ちょうどいい機会じゃけぇ、
鍛えなおしてやろうと思ったんじゃ!
|
おんしは、ワシをおいて、
どこかに行ったりせんでくれよな?
|
|
デートに誘ってくれたわけじゃないのか
|
ななななな、何を、ハ、ハレンチな!
ワ、ワシャあ、心の準備がっ……って違うわ!
|
こっ、このドアホウ!
せ、先輩を、からかうもんじゃねぇぞっ!
|
おんしは、ワシをおいて、
どこかに行ったりせんでくれよな?
|
|
おんしはちぃっと、
頼りないところがあるけぇのぉ。
|
ちょうどいい機会じゃけぇ、
鍛えなおしてやろうと思ったんじゃ!
|
おんしは、ワシをおいて、
どこかに行ったりせんでくれよな?
|
ワシの友達だった、
あのアホウのことを思い出すんじゃ。
|
Background: 吉野山
むかーし、まだワシが
こことは別の世界におったころの話や。
|
ワシの住んでいた山に、
アイツはふらっとやってきた。
|
そのころのワシは、
自分が世の中で一番強いと、信じて疑わんかった。
|
そんな思い込みをよ、
あのバカは……あっさりぶち壊しよったんじゃ。
|
完敗しちゃったんですね
|
か、完敗ちゃうわ!
実力は五分五分、最後にはワシが……!
|
いや、その……うん。
アイツも、かなり強かったからのぅ。
|
あの時は、ワシの負けということに、
してやってもええかの、うん。
|
それから、ワシらは何をするのでも一緒。
朝から晩まで、山を駆けめぐっとった。
|
Background: 暗転
Background: 妖精郷の森
そんなある日、
アイツは……山を降ると言い出したんじゃ。
|
「山を降りて、都に出て、立派な武者になる」
ってな。
|
Music:
SFX:
都になんぞ出てもろくな事はない、
ワシは、アイツを説き伏せようとしたんじゃ。
|
どうして都はダメだったんですか?
|
あのころの都は、荒れ放題でのぉ。
地震に竜巻、化け物が出るっちゅう話もあった。
|
オマケに夜盗やらなにやら、
性根の悪い連中もうろうろしちょる。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
|
一緒に行ったらよかったのに
|
アイツはの、ああ見えて
偉いお方の血を引いていたんじゃ。
|
もとよりワシとは身分が違う。
ついて行けるわけもないじゃろ。
|
ワシは……怖かったんじゃ。
山とは違う、都っちゅうところが。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
|
|
ケンカから生まれる友情ってやつだ!
|
そんな漫画みたいな話じゃないわい。
アイツとは、顔を突き合わすたびにケンカじゃ。
|
まあ、勝負が終わった後は、
一緒にメシ食ったり川で泳いだりしたもんじゃが。
|
それから、ワシらは何をするのでも一緒。
朝から晩まで、山を駆けめぐっとった。
|
Background: 暗転
Background: 妖精郷の森
そんなある日、
アイツは……山を降ると言い出したんじゃ。
|
「山を降りて、都に出て、立派な武者になる」
ってな。
|
Music:
SFX:
都になんぞ出てもろくな事はない、
ワシは、アイツを説き伏せようとしたんじゃ。
|
どうして都はダメだったんですか?
|
あのころの都は、荒れ放題でのぉ。
地震に竜巻、化け物が出るっちゅう話もあった。
|
オマケに夜盗やらなにやら、
性根の悪い連中もうろうろしちょる。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
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一緒に行ったらよかったのに
|
アイツはの、ああ見えて
偉いお方の血を引いていたんじゃ。
|
もとよりワシとは身分が違う。
ついて行けるわけもないじゃろ。
|
ワシは……怖かったんじゃ。
山とは違う、都っちゅうところが。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
|
|
その人も相撲が強かったんですか?
|
ああ、アイツのは相撲じゃのうて、
単純に腕っ節じゃ。
|
何しろ、ワシを片手で持ち上げて、
そのまま放り投げよったからなぁ……。
|
その後、ワシが稽古をつけて、
相撲のいろは、っちゅうやつを教えたんじゃがな!
|
それから、ワシらは何をするのでも一緒。
朝から晩まで、山を駆けめぐっとった。
|
Background: 暗転
Background: 妖精郷の森
そんなある日、
アイツは……山を降ると言い出したんじゃ。
|
「山を降りて、都に出て、立派な武者になる」
ってな。
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Music:
SFX:
都になんぞ出てもろくな事はない、
ワシは、アイツを説き伏せようとしたんじゃ。
|
どうして都はダメだったんですか?
|
あのころの都は、荒れ放題でのぉ。
地震に竜巻、化け物が出るっちゅう話もあった。
|
オマケに夜盗やらなにやら、
性根の悪い連中もうろうろしちょる。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
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Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
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|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
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もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
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一緒に行ったらよかったのに
|
アイツはの、ああ見えて
偉いお方の血を引いていたんじゃ。
|
もとよりワシとは身分が違う。
ついて行けるわけもないじゃろ。
|
ワシは……怖かったんじゃ。
山とは違う、都っちゅうところが。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
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それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
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その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
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さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
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もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
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その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
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もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
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……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
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さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
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|
そんな漫画みたいな話じゃないわい。
アイツとは、顔を突き合わすたびにケンカじゃ。
|
まあ、勝負が終わった後は、
一緒にメシ食ったり川で泳いだりしたもんじゃが。
|
それから、ワシらは何をするのでも一緒。
朝から晩まで、山を駆けめぐっとった。
|
Background: 暗転
Background: 妖精郷の森
そんなある日、
アイツは……山を降ると言い出したんじゃ。
|
「山を降りて、都に出て、立派な武者になる」
ってな。
|
Music:
SFX:
都になんぞ出てもろくな事はない、
ワシは、アイツを説き伏せようとしたんじゃ。
|
どうして都はダメだったんですか?
|
あのころの都は、荒れ放題でのぉ。
地震に竜巻、化け物が出るっちゅう話もあった。
|
オマケに夜盗やらなにやら、
性根の悪い連中もうろうろしちょる。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
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一緒に行ったらよかったのに
|
アイツはの、ああ見えて
偉いお方の血を引いていたんじゃ。
|
もとよりワシとは身分が違う。
ついて行けるわけもないじゃろ。
|
ワシは……怖かったんじゃ。
山とは違う、都っちゅうところが。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
|
あのころの都は、荒れ放題でのぉ。
地震に竜巻、化け物が出るっちゅう話もあった。
|
オマケに夜盗やらなにやら、
性根の悪い連中もうろうろしちょる。
|
結局、あのバカは折れんかった。
しまいにはワシも頭に来ての。
|
「もう、おんしなんぞ知らん!
都でも何でも、好きなところへ行けや!」
|
Background: 暗転
風の便りに、
アイツは立派な武者になった、と聞いた。
|
それでもワシは……山を降りんかった。
その後じゃ、この世界に引かれてきたのは。
|
Background: 河川敷
後悔しているんですね
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
その人も東京に来ていたりして
|
がははは、どうじゃろのう。
あのバカは割と方向オンチじゃしな。
|
もしや、まったく違う世界に迷い込んで、
大暴れしているかもしれんなぁ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
|
ア、アホか!? そがいなことあるかい!
ワシは後悔なんぞしちょらんぞ!
|
その、ちょっとばかし、
寂しかったりするだけじゃ!
|
……つまらん話を聞かせちまったわい。
ワシの愚痴はこれでしまいじゃ。
|
さて、稽古も終わったし、メシでも食いにいくか!
うまいちゃんこ屋、教えちゃるけぇの。
|
もちろんワシのおごりじゃ!
たんと食って、力をつけんとな!
|
Music:
ワシも……おんしが好きじゃ!
いい後輩じゃと思っちょる。
|
だから、これからも、
おんしの先輩でいさせてくれるか。
|
よっしゃ!
それじゃ、ちゃんこ屋までダッシュじゃ!
|
SFX:
SFX:
SFX:
駆け出す前の一瞬、
アシガラの顔がちらりと目に入る。
|
その顔に近づけるように、
歩幅を広く、力いっぱい追いかけていく。
|
青空の下、二つの影は
少しづつ距離を縮めながら街へと走っていった。
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Background: 暗転
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