Character Quest:Taurus Mask:VN:1
Title: 栄光のタッグマ ツチ!
Location: 商店街特設会場
その少年はー弱かった。
精神も。 肉体も。 在り方さえも。
本人の意思はなく、 周りの意思に流されるまま
疑問すら浮かばない平凡な日常。
しかし、とある日。
彼は運命的な出会いをする。
リングの上で繰り広げられる、
レスラーとレスラーの真剣勝負。
様々な技の応酬。 肉薄する試合。
ー進ー退の試合展開の中ー
やがて少年の応援するレスラーに、
相手レスラーのラリアットが直撃する。
迫るカウント。
もう敗北は目前と思ったその時ー
ーーーーツ!!
内気な少年は、 声を上げた。
目の前のレスラーの名をー
いや、 ヒーローの名を、
何度も何度も繰り返し叫んだ。
その声援に応えるように。
レスラーは立ち上がり、 咆哮を上げる。
流れるような連続技。 素早いフオール。
声を揃えてのカウント。
ー最大級の歓声が上がつた。
それは少年にとって、 全てが変わった日。
生きる為の糧が与えられた日。
自分が知ろうともしない世界では、
こんなにも魅カある世界が広がっていたなんて。
「あの人みたいになりたいつ」
その日から彼は、 ヒーローを目指す。
思い出を胸に。 尊敬を糧にして。
ーそう。
「プロレスラー」 と言うヒーローを。
ー池袋、地下格闘技場ー
アーーーーーイ、 アム! |
大歓声の中、 リングの上でー人の男が、
天に向かつて強く吠える。
突き上げられた指。カ強いマイクパフオーマンス。
トレードマークの、 雄牛を模した緑の覆面。
池袋地下格闘場でのバ卜ル。
その試合は、若き猛牛の独逼場であった。
さあ、どうだいこの俺の技の数々! |
手に持ったマイクを放り投げて、
タウラスマスクはコーナーポストから舞い上がる。
裂吊の気合から放たれるー撃、 またー撃。
そのたびに、 観客は大きく歓声を上げる。
ラリアット、 工ルボースマッシユ、空中殺法。
ヒップアタック、 ドロップキック。
まだ粗削りではあるものの、
パフオーマンスに特化した技の数々。 そしてー
だつしゃああああああああつ!!! |
ー勝利の雄叫びが響き渡つた。
はあっ……はあっ……はあっ……っ!! |
よっしゃ、 勝てた勝てた……ッ! |
この勢いで 「あのイべント」 だって成功まちがいなし! |
そうさ! この俺こそが! |
その時、 外から誰かが
タウラスマスクヘと声をかけてきた。
2 options | ||||||||
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タウラーーースマスクウツ!! | おつかれさまつ。 | |||||||
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つて、マスク! マスクウ!! |
よいしょっと。 |
はーーーーーっはっはっはっはっはっ! |
ーつて、 [Player]じゃないか! |
正直な感想を聞きたいね、 マイブラザー! |
3 options | ||||||||
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かっこょかったよ! | いまいち! | もっと露出度をあげてみては? | ||||||
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えっ、 なんでマイブラザーって? |
初めて会ったあの時…… |
そこに性別種族の垣根はない! |
……正直言うと、記億が曖昧なんだよな。 |
組んずほぐれっ試合したはずなのに、 |
あまりにショックで、 家で布団被って |
ま、 魂の会話に理由なんざいらねえから、 |
お、 そうだ! ちょうどいいや! |
特別に[Player]をご招待だ! |
ていうかチケットのノルマもあってさ。 |
3 options | ||||||||
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喜んでツ! | これから用事が……。 | おいくら万円? | ||||||
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じゃ、 さっそく行こうぜっ! |
ー帰って来たぜこの地に! |
友と人とが築いた、まっすぐ続くこのロード! |
人生と言う名の迷宮続く学生ロード! |
拍手で迎えなッ! |
3 options | ||||||||
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何、 今の歓声!? | このゃり取り、 毎回ゃってるの? | (とりあえずスルー) | ||||||
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ここが地元商店街特設会場! |
クロードさんゃスノウさんに土下座して、 |
そして、極めつけはこのポスター! |
商店街の敷地内に張られた宣伝ポスター。 |
自分がセンターに写ってるポスターを
自信満々に見せっけるタウラスマスク。
この写真撮るのには時聞かかってさ。 |
舞台は勿論商店街。 |
老いも若きも待ち望んだ戦いの祭典! |
しかも今回は都内でも有数の、 |
交渉にはすっげえ時間かかったけど、 |
本来なら、 今時小さい商店街ヘ興行なんて |
え、 運営費はどうしてるのかって? |
1 option | ||||||||
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まさかの自腹! |
そ、 そんなに驚くことじやねえだろ……!? |
ー俺が小さい頃さ。 ー度だけ。 |
俺も見てたんだけど…… |
ただまあ……このご時世だろ? |
でも、 どうしてもゃりたかったんだ。 |
地下格閾場のフアイ卜マネーもあったしな。 |
今の子供たちは興味薄いかもしれねえけど、 |
昔の俺みたいに……プロレスに、 |
そう思っちまったら、 |
お、 雷話だ。 |
えっ……!? |
ちょっと待ってくれツ! |
高速道路を暴れ牛どもが爆走してる……? |
だってそちらさんが来てくれないと…… |
ダメなんだ…… |
俺みたいな子供だっているかもしれないんだ……! |
………。 |
……悪い。 そちらさんも大変なんだよな。 |
忙しい興行の合間に無理を言ったんだ。 |
気にするな! 俺はタウラスマスク! |
……… 。 |
……… 。 |
3 options (same response) | ||||||||
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こんなところにいた。 | もうすぐ時問だよ? | 何か……あつたの? |
………。 |
俺、 どうしたらいいんだよ……。 |
いろいろ考えたんだよお……。 |
観客も集まってきてる。 |
観客全員の視線が集中する……! |
うううっ……。 |
1 option | ||||||||
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手伝わせてくれないかな? |
………………は? |
1 option | ||||||||
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ー緒にゃろう? |
……ガ`レオラ。 |
そ、 そうだな……。 |
そうだ、 それだけじゃない! |
そうと決まれば……! |
この碧の猛牛タウラスマスク! |
平和な商店街のー大イべント! |
それ(ま……! |
いかな英雄といえどー人では戦えない! |
俺を助けられるのは…… |
どうだいブラザー! |
報酬は多くは出せない。 |
だけどな。 |
頼む、 協カしてくれ! |